急いで日本を出る理由

 

これからしばらく国外脱出タイムアタックに挑戦して得られた知見を書いていこうと思う。今回はその前置きで、そもそもなぜ急いで5月下旬には日本を出ることにしたのかという話。

 

日本の大学は3月卒業、アメリカの大学は9月入学なので、そこには半年のギャップがある。特にPh.D.課程は5年(もしくはそれ以上)かかるものなので、焦って日本を脱出する必要はなく、基本的にはのんびり羽を伸ばしつつ準備すればいいと思う。自分もそう思っていたのだが、問題はその半年間を「どこで」過ごすかということだった。自分は高校まで北海道に住んでいて、大学進学時に初めて上京してきたいわゆる地方出身の学生だ。大学4年間はずっと寮に住んでいたのだが、その寮は大学卒業と同時に退寮しなければならず、半年だけ住む場所を見つける必要があった。

 

北海道の実家に帰っても何もできることがないし、勉強やバイトを続けるとなると東京にいるのが望ましかった。しかし実はというか、やっぱりというか、半年だけ部屋を借りて暮らすというのはかなり難しいことだった。そもそも半年だけ契約できるような部屋はほとんどない。自分の場合、寮になんでも揃っていたので家具をほとんど持っていない。マンスリーマンションくらいしか選択肢が思いつかなくなってくるが、半年で100万円近くするらしいなので却下。結局東京に一人暮らしするのはやめて、関東圏内にいる親戚の家に居候させてもらうことにした。

 

関東圏内とはいえ東京に出るのには時間もお金もかかるようになったので、結局バイトを続けるのはやめ、3月で退職した。数学の勉強に関しては大きな影響はなかったが、今まで参加していたセミナーも続くのか微妙だったし、日本にいる意味があまりなくなってきてしまったのだった。

 

半年間のギャップを有効活用するのも案外難しいのだなあと感じさせる出来事だった。

 

コメントをお書きください

コメント: 5
  • #1

    (土曜日, 12 5月 2018 23:19)

    これまでの4年間、大学生活は充実してました?

  • #2

    Eureka GAP (土曜日, 12 5月 2018 23:55)

    ま さん、早速のコメントありがとうございます!

    そうですね、個人的には充実した大学生活にできたんじゃないかなと思います。そもそも東京という場所自体が私にとっては刺激的でしたが、それ以上に寮や大学で知り合った人たちがかなり個性的だったので退屈はしませんでした。好きな数学も見つけることができましたし。

    あまり思い出話をしない性格なのですが、たまには大学生活のこともブログ記事に書いてみたいですね。

    …なんだか無難なことしか言えてないですが、コメントはとても励みになるので、これからもどうぞよろしくお願いします。

  • #3

    (日曜日, 13 5月 2018 03:00)

    こちらこそ、ありがとうございます。
    僕もGAP君のブログの投稿を楽しみにしてます。

  • #4

    モチコホ (日曜日, 13 5月 2018 04:02)

    半年あると思っていたのにみるみる溶けていくし、大学に行ったら院生として成長している友人たちの姿を見て正直焦るなぁという気持ち

  • #5

    Eureka GAP (日曜日, 13 5月 2018 10:57)

    焦る気持ちには完全に同意する…まあ勉強と同じくらい勉強する環境を整えることも重要だから仕方ないのだが。