HelloTalkで出会ってきた

アメリカに来てまあまあな時間が過ぎたのに驚くほど英会話が上達しない。なぜか。それは授業以外で英語を話す機会が全くないからだ。それに加えて授業がアカデミックライティング中心なのでスピーキングの練習をほとんどしていないからだ。アメリカにいる自分でさえ英語を話す機会が不足しているのに、日本にいる人たちはどうしているのだろうか。そんな風に思っていたが、HelloTalkというアプリを友人から紹介されていたのを思い出して最近使いだした。

 

HelloTalkというのは優秀な出会い系アプリ……とその友人からは教わった気がするが、実際のところは大変便利な語学学習アプリの1つで、世界中の人々が利用している。最初に「母語:日本語 学習言語:英語」などと個人情報を設定しておくと、「母語:英語 学習言語:日本語」の人とマッチングして、チャットや通話を無料ですることができる!やってみればすぐ分かることだが、正直何もしなくても色々な人からメッセージが届く。位置情報も反映させることができるので、自分の場合は近所の人から話しかけられることが多い。返事はしてもしなくても構わないので、オンライン英会話よりもよほど気が楽。難しいのはガンガン間違いを指摘してくれるほど熱意のある人を見つけることで、大体の場合は世間話で終わってしまって勉強になったかならないか分からないのだが、まあ何にせよ英語を使う機会を増やすツールとしてはHelloTalkは最も簡単で手のかからないものだと言える。

 

ところで、アメリカでは酒を買ったり飲んだりするのにもパスポートが必要で、1人で良いレストランやバーにも行く勇気が無かった。そのためここ1ヶ月は酒も飲まずキャンパス外で外食をすることもなく過ごしてきたが、とうとう今日になってHelloTalkで知り合った人と酒を飲み肉を食らってきた。スゴイ!

その知り合った人というのは男性なので「出会ってきた」とかいうふざけた記事タイトルは釣りもいいところなのだが、それはそれとして彼はとっっっても良い奴だった。初対面なのに大層親切で、自分のぐちゃぐちゃな英語も辛抱強く聞いてくれたし、それに彼の態度からは日本語を学びたいという強い意志が感じられた。実は彼は日本への留学経験があって、将来日本で暮らしたいと考えるほどには日本を気に入ったらしいのだが、アメリカに帰ってきてからは日本人と知り合う機会が全くなかったらしい。たしかに自分もここの大学に来てから日本人を1人も見たことがないし存在するという話も聞かない。というわけで今後は是非 language partnerとして仲良くやっていこうぜという話をされたのだが、いまだ現地の友人ゼロの自分にとってこれは願ってもない提案だった。

 

ちなみに彼は東京に住んでいたそうで、とにかく「居酒屋」が恋しいらしい。

 

「じゃHUBって知ってる?安くて雑に酒が飲めるところ」

「もちろん!いっぱい可愛い女の子がいて最高だよな」

「ウケる、いつもどこで飲んでたの?」

「新宿。毎日狂ったように飲んでた」

「なるほど、日本の良いところを完全に理解してるね」

 

是非今後も彼とは仲良くしていきたい。