Essay Writingの技術:Body Paragraphの書き方

 

前回の記事ではEssay WritingにおけるThesis StatementとTopic Sentencesの作り方を説明した。今回はBody Paragraphの書き方について述べる。

 

2. Body Paragraph

 

エッセイそれ自体はIntroductionから始まるのだが、個人的にはIntroductionよりも先にBody Paragraphを書いてしまう方が楽だった。Body Paragraphは明確なフォーマットがあるから文章下手にもさくさく書けるし、そもそもIntroductionは全体の流れを把握してからでないと書きにくい。

 

前回も説明した通り、自分の授業では次のようなメインルールがあった。

 

・エッセイはIntroduction, 3つのBody Paragraph, そしてConclusionにより構成すること

・各Body Paragraphでは2つの記事からの引用を含むこと

 

特に2番目のルールをふまえると、Body Paragraphの基本フォーマットは次のようになる。

 

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・Topic Sentence

 

・引用1の導入

 

・引用1

・引用1の説明(キーワードや引用箇所の背景にある議論の説明)

・引用1に関する議論

 

・引用1から引用2へのつなぎ

 

・引用2

・引用2の説明

・引用2に関する議論

 

・結論、まとめ

・次のTopic Sentenceへのつなぎ(必須ではない)

 

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注意:特に引用すべき記事が無い状況でこのフォーマットを使う際は、「引用」と書いたところを単に他のSupporting Itemで置き換えればよい。Supporting Itemsの数も必ずしも2つである必要はない。

 

・Topic Sentenceは必ず先頭に配置する

 

最重要事項。Topic Sentenceの位置はEnglish Essay Writingにおいては変えられないと思って良い。この決まりには段落全体のCoherency(首尾一貫性)を確固たるものにしてくれるというメリットがある。良いTopic Sentenceが書けていれば、それを最初に宣言することでBody Paragraphの議論の流れは勝手に決まってしまう。もし決まらないのならば寧ろ先にBody Paragraphで展開したい議論を考えたうえでTopic Sentenceを練り直す必要がある。

 

・つなぎを強く意識する

 

Thesis Statementから引用1へ、引用1から引用2へ、今のBody paragraphから次のBody paragraphへと移る際のつなぎ文をTransitionといい、スムーズな議論展開のためには必須となる要素である。このTransitionには最低でも1~2文はかけたい。

 

よくあるBody Paragraphの構成テンプレとして、「~である。理由は2つある。1つ目の理由は…である。また、2つ目の理由は…である。まとめると、~である。」というものがある。これは確かに必要な要素を適切な順で述べているように思えるが、Transitionが非常に乏しい文章になっている。「また」「さらに」「そして」などの接続詞を入れるだけではTransitionとしては全く不十分で、2つのSupporting Itemsを内容的にどう結び付けるかを考えなくてはいけない。もし内容的に独立してしまうようなら、段落として分ける必要がある。

 

上の基本フォーマットでは次のTopic Sentenceへのつなぎは必須ではないとも書いたのだが、それは次のTopic Sentence自身に既にTransitionの要素が含まれている場合があるからであって、Transitionそのものが不要と言っているわけではない。

 

・段落の最後にはまとめを書く

 

長々と議論したあとは、その段落での主張をまとめて締めくくる。内容的にはTopic Sentenceの繰り返しになるので、表現がかぶってしまわないように気を付ける。Thesis Statementとも表現が似通ってしまうことがしばしばあって、語彙力の乏しい自分には案外悩ましかった。

 

 

実際のところ、上で述べたようなBody Paragraphの基本フォーマットを厳密な意味で守る必要はないのかもしれない。それでも「Topic Sentence~Supporting Item 1~Supporting Item 2~Summary」(~はTransition)という構造はしっかりと保つべきだ。これは言われてみると至極当前のことなのだが、このような文章構造の必然性を意識することで推敲もしやすくなる。「これだと最後のSummaryが欠けているな」「Supporting Item間のTransitionが雑だ」「よく見るとTopic SentenceとSupporting Itemsの関連性が弱いぞ」というように。

 

自分が受けた授業はAcademic Writingの授業だったので「正しく引用して議論する」ということに主眼が置かれていたわけだが、記事からの引用を中心にBody Paragraphを構成する方法に関してはEasyBib Writing Centerの以下のページが詳しい:

 

http://www.easybib.com/guides/students/writing-guide/iv-write/e-body-paragraphs/

 

ここには文章の具体例も豊富に載っており非常に参考になる。 

 

ではまた次回に続く。